CGI 脳のしわを増やすために
In the long run, we are all dead.


2004年6月28日(月)

1ヶ月に一回は更新したいと思ってるので、無理矢理でも書いておこう。

仕事がらみで井堀利宏『課税の経済理論』の世代重複モデル(Overlapping Generation Model:略してOLGモデル)
関連のところを読む。OLGでシミュレーションをする時の基本モデルである Auerbach and Kotlikoffモデルについて
知りたかったんだけど、説明はパスされてた。残念。

あと、Walsh"Monetary Theory and Policy"は、1/4に書いた時からCh.4のMoney and Public Financeと
Ch.5のMoney and Output in the Short Runを読み、Ch.6のMoney and the Open Economyはパスして、
Ch.7のThe Credit Channel of Monetary Policyの途中まできた。

それに飽きてきたので、昨日から机の上に積んであったSvensson(1997)Inflation Forecast Targeting:
Implementing and Monitoring Inflation Targets"
European Economic Reviewを読み始めた。
読んで数ページ、去年11/2や今年3/14に書いたような話のヒントが載ってそうではないか(俺が勝手に思ってるだけかもしれない)。
読み進めるのが楽しみだ。まあ、だいぶ前に出た論文なので、「もっと前に読んどけよ」って話ではあるけど。

しかし、去年の今頃はモリモリ書いてたな。今はそんな余裕ねえなあ。


2004年5月9日(日)

必要に迫られ、単位根検定、Augmented Dickey-Fuller test、Error Correcting Modelなどをお勉強。
曲がりなりにもシンクタンクにいるんだから、理論よりもEconometricsの 勉強をしないとまずいんだよなあ、
ということを今更ながら認識。
積んどいた山本 拓『経済の時系列分析』畠中 道雄『計量経済学の方法』を眺めてみる。


2004年4月19日(月)

月1回ぐらいは更新しとかなきゃな、ってことで、3/14のリンクにあるInflation Targeting:
Theory and Practice
から、Cecchetti and Kim "Inflation Targeting, Price-Path Targeting,
and Output Variability"
のことでも書いとこう。

物価に関する政策目標には、Inflation TargetingとPrice-Path Targetingってのが
あるけど、その両者を加重平均した"Hybrid Targeting"をとることで社会的損失関数を最小化する
ことができることが理論的に示されてる。ただ、実際にHybrid Targetingを行うのは難しそうなので、
Inflation TargetingとPrice-Path Targetingでどちらがいいかということになるけど、実証的には
後者の方がOptimal Hybrid Targetingにおける社会的損失の値に近いことが示されている。

理論と実証のバランスが取れた、結構いい論文なんじゃないだろうか。 そんなに難しくないし。
俺にとってはこういう論文は理想かも。


2004年3月19日(金)

メモ。

New ISLMモデルのガッツのあるバージョン」らしい。


2004年3月14日(日)

相変わらずWalsh(1995)モデルをベースにしたインフレーション・ターゲッティングに関する妄想をしてる。

まず、院生時代に読んだSvensson(1997)"Optimal Inflation Targent, Conservative Central Banks,
and Linear Inflation Contracts"American Economic Review
は、実はWalshモデルの拡張だってことをいまさら気づき、
ぱらっと読み直す。同じフィリップス曲線をいじるにしても、Svenssonは俺のように
インフレに関する項をいじるのではなく、産出量yが1期前のyにも影響して決まるようにしてる。
その結果、Walsh流の中央銀行総裁の出来高契約ではインフレ・バイアスは解消されないので、
1期前のyの影響によって変動する部分を考慮した契約を結ばなければならなくなる。
さすがにうまい。

あと、Svenssonモデルではターゲットのインフレ率ってある数値で決まってるけど、
実際インタゲを採用している国のように、例えば3〜5%のように幅がある時、
このモデルはどうなるんだろう。まず、この時の期待インフレ率ってどうなるんだ?
みんな平均値を予想するのか、下限値なのか上限値なのか。さらに、ある人は3%、ある人は4%と、
それぞれの人が違うインフレ率を予想するというようにすれば、常にどこかで予期せぬインフレ
(実際のインフレ率と期待インフレ率の乖離)が発生して、金融政策は有効ということになるんじゃないか。
まあ、こういったことをぼーっと考えてます。

とはいえ、あんまり基礎ができてないのにあれこれ考えてもあんまりいいことがないので、
いろんな論文や文献で勉強してみようっと。
まずは
Woodfordのホームページあたりからか。こんなのもある。


2004年2月22日(日)

体調がすぐれないせいか、まったく経済学の本を読みたい気がしない。
まず数式を受け付けないし、英語も読めない。

といいながら、某所で話題になっていたJ.Adda and R.Cooper(2003) "Dynamic Economics"
ってのを買ってしまった。
数式と英語が満載のこの本、いつになったら読むことやら。

あと、1週間前ぐらいまでは、去年10/19に書いたようなことを考えてたんだけど、破綻。
フィリップス曲線は長期では垂直にならないと、そりゃどんな結果もだせちゃう罠
(10/19のやつでは、 垂直にならない)。
ならば繰り返しゲームのような枠組みならどうかなーと思い、ちょっと考え始めてるけど、
それもインチキくさい。


2004年2月7日(土)

ポール・クルーグマン『嘘つき大統領のデタラメ経済』読了。

ニューヨーク・タイムズに大好評連載中のエッセイを集めたもの。
俺も昔はちゃんと読んでたけど、いつしか追いつけなくなったので読むのを止めてた。
だからこういった本の形でまとめてくれるとありがたい。あと、個人的にはクルーグマンの
英語は難しいって感じたので、日本語で読めるのはうれしい(いつもの山形訳だったらもっとよかったけど)。

内容は題名通り、ブッシュ政権の減税やエネルギー政策、エンロン問題や9.11事件の対応などを
痛烈に批判したもの。なんでこんなにいい加減なブッシュ政権をもっとみんな糾弾しないのか、と
思ってしまうけど、ここまで明快な分析・指摘ができるクルーグマンがすごいんだろう。
とにかくオススメ。

ところで、クルーグマンと言えばユーモアたっぷりの言い回しでお馴染みだけど、
この本でもいくつか好きなフレーズがあった。特に好きなのは、「Burn,Baby,Burn」(2001月3月20日)
というコラム(この題名もふざけてる)のエネルギー産業優遇政策を批判する箇所。以下引用する。

彼らが好きなのは「ヘビー・メタル」である。精製所!パイプライン!原子力発電所!そんなものが大好きなのだ!
日本語にしちゃうとちょっと感じがでないけど、原文は、

What they're really into is heavy metal. Refineries! Pipelines! Nuclear power plants! That's the stuff!
It's cooooool! ぜひJudas PriestとかSlayerとかに歌ってもらいたい。


2004年2月3日(火)

D.Coe and E.Helpman(1995) "North-South R&D Spillovers"WBER Working Paper No.5048読了。

仕事用。ちょっとインチキっぽい実証分析をやろうとしてたんで、それを正当化できそうな
モデルを探してたらこの論文にぶち当たった。そしたら俺のやろうとしてたことのアイディアが書いてあった。
喜んでいいのやら悪いのやら(まあ、俺の場合はさらにインチキくさいことを考えるんだけどね)。

でもこの論文、最適化問題解いた誘導形を推計するとかじゃなくて、いきなり回帰式が出てきて
それを推計する。いいんですかねそんな単純で。まあ天下のHelpman先生が書いてるんだからいいんだろう。


2004年1月25日(日)

だいぶ前だけど、岩田規久男・八田達夫『日本再生に「痛み」はいらない』を読了してた。

岩田先生の政策提言はいろいろな本で読めるけど、八田先生の政策提言を体系的に知るには、
この本がベストなんじゃないかな。
先生曰く、「全然この本には力を入れてなかった」らしいけど、よくまとまっていると思う。
オススメ。

八田先生の政策提言は面白いのが多いんだけど、特に書き留めておきたいのは、

・将来役立つ公共投資の前倒し(電力会社間の連結線の接続、
国土縦断ガス・パイプラインの建設、広葉樹林の植樹など)
・都心の商業地区の住居系ビルの容積率を基準容積率の1.5倍にする。
また、事務所系ビルの容積売買制度の創設
・二元的所得税の確立、その際、勤労所得に関しては累進課税
・夫婦それぞれの年金口座作成、公務員の配偶者手当廃止、保育補助券制度などによる
女性の労働供給促進
・資産所得の定率による分離課税と損益通算
・譲渡益税の死亡時課税、相続税の引き上げ
・法人の不動産に対する含み益利子税
・基礎年金の財源は税金でまかなう
・年金の給付率を引き下げ、保険料率を引き上げて、世代間で一定
・日照権に関するプット・オプションの売買制度
・年齢階層別選挙区制度

よくもまあ、ここまでいろいろと考えるもんだ。もちろん本にはこれら提言の根拠が書いてあるけど、
上の項目だけを見てどういうロジックなのか(そしてどういう反論がありそうか)
考えてみるのも勉強になる。


2004年1月4日(日)

年が変わったのでこのページも整理。

まず、G.McCandless with N.Wallace『動学マクロ経済学』は、第10章「貨幣とインフレーション」までの問題を
大体解いたんで、とりあえず置いとくことにする。

あと、久しぶりにWalsh"Monetary Theory and Policy"のCh.3, Money and Transactionsのところを読んでみた。

それから、井堀利宏『課税の経済理論』も買ってしまった。
大学院で受けた授業のノートがまとめられたって本だけど、あーあまた積読が増えるー。
それにしてもこの本、なぜか「租税法」の欄においてあった。それでいいのかジュンク堂。



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